【2026年最新版】都立桜修館中等教育学校 完全ガイド|倍率・適性検査・合格対策を徹底解説

📋 この記事でわかること

  • 2026年度応募倍率4.13倍・受検倍率3.88倍の実態と近年の推移
  • 独自問題「適性検査Ⅰ(作文中心)」と「適性検査Ⅱ(算・理・社融合)」の傾向・攻略法
  • 1000点満点の配点内訳(報告書300点・検査Ⅰ200点・検査Ⅱ500点)と報告書戦略
  • 「国語で論理を学ぶ」「5000字論文」など桜修館ならではの6年間プログラム
  • 東大8名・国公立49.3%・早慶83名の最新進学実績と学習環境

2026年度の桜修館中等教育学校(東京都目黒区)への応募者数は627名、合格者は151名で受検倍率は3.88倍。前年度(3.57倍)から0.31ポイント上昇し、都立中高一貫10校の中でも安定した高人気を維持している。

「真理の探究」を校訓に掲げる同校の最大の特徴は、入試・授業ともに「論理的思考力」と「表現力」を徹底して問う点だ。適性検査Ⅰ・Ⅱはいずれも独自問題で、特に適性検査Ⅱは算数・理科・社会を横断する難度の高い問題が出題される。塾・保護者が注目すべき「どの力が・いつまでに・どう測られるか」を本記事で網羅した。

既に桜修館の記事(旧版)がある場合でも、2026年度の最新倍率・適性検査Ⅰの新形式(複数文章読解+段落指定作文)・進学実績の更新が必要な情報は本記事で補完できる。

基本データと倍率推移(2022〜2026年度)

3.88倍
2026受検倍率
(応募4.13倍)
152名
一般枠募集定員
男女各76名
1000点
合計配点
報告書300点
49.3%
国公立大合格率
東大8名(2025卒)
年度募集定員受検者数合格者数受検倍率応募倍率
2022年度160名約670名160名約4.2倍—
2023年度160名約670名160名約4.2倍—
2024年度160名約670名160名約4.2倍4.18倍
2025年度152名約540名151名3.57倍3.55倍
2026年度152名627名151名3.88倍4.13倍

2025年度に募集定員が160名→152名に変更された。同時に前年度から倍率が一時下がったが、2026年度は応募者が増加に転じ再び4倍台を回復している。定員減で実質的に合格ラインは引き上がっており、2025年度以前の感覚で準備すると過小評価になる点に注意が必要だ。

桜修館の5つの特色

特色概要塾・保護者へのポイント
① 論理科目(前期1〜3年) 「国語で論理を学ぶ」「数学で論理を学ぶ」の2科目を毎週設置 入試の適性検査Ⅰ・Ⅱの傾向と直結。入学後も論理力を継続的に鍛える環境
② 5000字論文(5年次) 各自でテーマを設定し5000字の研究論文を執筆。6年次は英語で要旨作成 高校段階の探究学習が大学入試・総合型選抜で強み。早期から課題設定力を養える
③ 国際理解教育 NZホームステイ(4年・希望者)・第二外国語(仏・独・中・韓・西)・英語合宿 私立一貫校と遜色ない国際プログラム。共学・公立でコスパ高い
④ 生徒主体の学校行事 記念祭(文化祭)・クラスマッチ(体育祭)・合唱コンクールの三大行事を生徒が主導 自主性・リーダーシップを育む環境。進学実績だけでなく人間力育成が強み
⑤ アクセスと環境 目黒区八雲。東急東横線「都立大学」駅徒歩7分。緑豊かな静かな住宅街 世田谷・目黒・渋谷方面からの通学に便利。23区内で通学負担が少ない
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適性検査Ⅰ・Ⅱの傾向と攻略法

桜修館の適性検査はⅠ・Ⅱともに独自問題(都立共通問題を使わない)であり、他校との対策流用が効きにくい。出題傾向をしっかり把握した上で個別対策が必要だ。

項目適性検査Ⅰ適性検査Ⅱ
配点200点500点
時間45分45分
中心教科国語・作文算数・理科・社会(融合)
大問構成大問2題大問3題(設問7問程度)
問題種別独自問題独自問題
2026年度傾向複数文章読解→段落指定作文(400〜500字)統計・図・条件整理を組み合わせた複合問題
特徴哲学・思想系文章が頻出。「著者の言いたいことを踏まえた上で自分の考えを書く」形式資料から情報を抽出し論理的に考察。算数要素(計算・図形)と理社を横断

適性検査Ⅰ(作文・国語)の攻略ポイント

2026年度は「二人の著者の文章を読み、著者が言いたかったことを100字程度でまとめ、その上で自分の考えを段落を分けて書く」という形式が出題された。従来の「資料を読んで意見文を書く」スタイルとは異なり、哲学的・思想的な文章を正確に読み解く力が必要になっている。

対策として重要なのは次の3点。第一に、長い文章の中から「筆者の主張」を1文で抽出する練習。第二に、段落構成を守って400字以上500字以内で書ける作文技術(書き過ぎ・書き不足どちらもNG)。第三に、社会・哲学・科学系の論説文を普段から多読し、抽象的なテーマに対して自分なりの具体例を持っておくことだ。

適性検査Ⅱ(算・理・社融合)の攻略ポイント

大問3題は算数・理科・社会それぞれを中心に据えつつ、複数分野を横断する構成が多い。特に「条件整理→計算→考察記述」という流れを45分でこなす速度と正確性が求められる。グラフ・統計資料・図表の読み取りは必須で、「何を問われているかを設問から先読みする」習慣を早い段階から養うことが合格への近道だ。

配点・報告書の比率と内訳

評価項目配点比率対象・換算方法
報告書300点30%5・6年生9教科の評定を400点→300点換算(評定3=25点、2=17点、1=9点)
適性検査Ⅰ200点20%国語・作文(45分)独自問題
適性検査Ⅱ500点50%算・理・社融合(45分)独自問題
合計1000点100%—

配点構成上、適性検査Ⅱが全体の50%を占めることが最大の特徴だ。他の都立中では検査Ⅱが300〜400点程度の学校が多い中、桜修館は500点とひときわ高く設定されている。一方で適性検査Ⅰは200点(20%)と比率が低いため、「作文は苦手だが算数が得意」なタイプの受検生にはやや有利な構成といえる。

報告書(30%)は小学5・6年の9教科全科目が対象。音楽・図画工作・体育なども含まれるため、全科目でオール3を目指す姿勢が重要だ。特に5年生からの成績管理が合否に直結する。

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合格対策スケジュール(学年別)

時期報告書対策適性検査Ⅰ対策適性検査Ⅱ対策
小4まで — 読書習慣・日記で表現力の基礎づくり 算数の基礎計算力・理社への好奇心を育む
小5前半 全科目オール3が最重要目標。授業態度・提出物を徹底 論説文読解の練習開始。要旨まとめ(150字程度)を週1回 公立中高一貫型の問題集(算・理・社)に着手
小5後半 成績管理継続。通知表を保護者・塾で確認 400〜500字の作文を週1〜2回。段落構成を固める 桜修館過去問の検査Ⅱに初挑戦。時間配分を把握
小6前半 6年生の成績も報告書に含まれる。気を抜かない 過去問検査Ⅰの作文を繰り返し。塾・保護者に添削依頼 過去5年分の検査Ⅱを繰り返し解く。解説を読んで考え方を定着
小6秋〜直前 報告書提出済み。この時期は検査対策に集中 本番想定で45分・段落構成・字数管理を習慣化 苦手分野(統計読み取り・計算処理など)を集中演習
本番(2月初旬) 適性検査Ⅰ・Ⅱを受検(1日)。検査Ⅱを優先して時間管理

最新進学実績(2025年3月卒業)

2025年3月卒業生(142名)の主な進学実績を下表にまとめた。

区分合格者数備考
東京大学8名—
京都大学3名—
東京一科・国公立医(計)23名卒業生比16.2%
国公立大学 合計70名合格率49.3%(過去3年最高)
早稲田大学56名—
早慶(計)83名—
早慶上理(計)166名延べ合格者数

国公立大合格率49.3%は2025年卒業生における過去3年間で最高値。卒業生の約半数が国公立に進学している計算で、公立一貫校としての進学実績はトップクラスを維持している。6年間を通じた論理的思考力・研究論文の経験が、大学入試における総合型選抜(AO)でも活きているとみられる。

まとめ

桜修館中等教育学校 2026年版 まとめ

  • 2026年度受検倍率は3.88倍(応募4.13倍)。2025年度から回復傾向にあり、定員152名体制での激戦が続く
  • 適性検査Ⅰ・Ⅱはともに独自問題。検査Ⅱの配点が500点(全体の50%)と突出して高い点が桜修館の最大の特徴
  • 適性検査Ⅰは哲学・思想系文章読解+段落指定作文が近年の新傾向。「著者の主張を100字でまとめる→自分の意見を段落分けして書く」形式に対応した練習が必須
  • 報告書は30%(300点)。5・6年生全9教科の評定が対象なので小5からの成績管理が合否に直結する
  • 「国語で論理を学ぶ」「5000字論文」など入学後の6年間プログラムも充実。進学実績は国公立49.3%・東大8名と都立中高一貫のトップ水準
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よくある質問(FAQ)

桜修館の2026年度受検倍率は何倍ですか?
2026年度の受検倍率は3.88倍(応募倍率4.13倍)です。募集定員152名に対し受検者627名、合格者151名でした。2025年度(3.57倍)から上昇しており、2024年度以前の水準(4倍台)に戻る傾向が見られます。
適性検査Ⅰの作文はどんな形式ですか?
適性検査Ⅰは45分・200点配点の独自問題です。複数の文章(哲学・思想・論説系)を読み、「著者が言いたいことを100字程度でまとめる」設問と「自分の考えを段落を分けて400〜500字で書く」設問で構成されます。資料グラフや統計は出ず、純粋な文章読解力と作文力が問われます。
適性検査Ⅱの配点はなぜ500点と高いのですか?
桜修館は「論理的思考力」を重視する学校方針を反映し、算数・理科・社会を横断する思考力問題(検査Ⅱ)を最重要指標としているためです。合計1000点中500点を占めるため、検査Ⅱの出来が合否に最も大きく影響します。他の都立中では検査Ⅱが300〜400点の学校が多く、桜修館の特徴といえます。
報告書はどの学年・教科が対象ですか?
小学5・6年生の9教科(国語・算数・理科・社会・外国語・音楽・図画工作・家庭・体育)の評定が対象です。合計400点を300点に換算します(評定3=25点、2=17点、1=9点)。音楽・体育・図工なども含まれるため、全科目で3(最高評価)を取ることが重要です。
入学後の「5000字論文」とはどういうものですか?
5年次(高1相当)に各自がテーマを設定し、5000字以上の研究論文を執筆するプログラムです。6年次にはその要旨を英語でまとめます。探究型学習の集大成として、大学入試の総合型選抜や推薦入試でも強みになります。入試で問われる「自分の考えを論理的に書く力」と直結するプログラムです。
塾での対策はいつから始めるのが理想ですか?
理想は小学4〜5年生から始めることです。報告書は小5・6年の成績が対象なので、最低でも小5の1学期から「授業態度・提出物・テスト」を意識することが重要です。適性検査Ⅱは独自問題なので、桜修館の過去問に特化した対策を小6前半から始め、後半は繰り返し演習するスケジュールが効果的です。

【参考・出典】

東京都立桜修館中等教育学校 公式サイト(適性検査問題等)

東京都教育委員会「令和8年度都立中学校等及び都立中等教育学校入学者決定に関する実施要綱」

インターエデュ「都立中高一貫10校の応募人員・倍率推移(2024年度〜2026年度)」

都立高のトリセツ「都立桜修館中等教育学校の偏差値・倍率は?進学実績・部活・校風もまとめて解説!」

ena「2026年度適性検査分析速報-桜修館中等教育学校-」

最終更新日:2026年6月